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二重らせん (講談社文庫)

二重らせん (講談社文庫)
ジェームス・D・ワトソン
二重らせん (講談社文庫)
定価: ¥ 490
販売価格: ¥ 490
人気ランキング: 37699位
おすすめ度:
発売日: 1986-03
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
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ウチの父が昔よく読んでいた「ジェームス・D・ワトソン」。当時は、こんなの何が面白いんだろうと思っていた。なかでも父が特に気に入っていたのが「二重らせん (講談社文庫)」というやつだったと記憶している。

今日、僕も試しに「二重らせん (講談社文庫)」を読んでみた。すると、父があれだけ「二重らせん (講談社文庫)」に夢中だったワケが少しだけわかったような気がする。

ここんとこ風が強い日が続いている。
来週末、寝台列車にでも乗って1人で小旅行に出かけようか。

僕はクローゼットの中のボストンバッグを引っ張り出した。

勢いある本
以前読んだ『生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)』で紹介されていたので読んでみた。ワトソンやクリックは当時、同じような研究をしているポーリングという人との競争の中で必死であり、DNAの構造解明に先を越されまいと相当燃えていたようだ。そういう気分がよく伝わってくる勢いのある本だ。素人にはさっぱり不明な議論も含まれていたが、わかればもっと面白いだろうが、まあわからなくても読める(飛ばせばいい)。生物の教科書に気難しそうに並んでいた「ワトソン-クリック」だが、本書にかかると躍動する。二人は共同研究ではあるが、いつも仲良くやっているわけでもなく、ワトソンがしばしばクリックのおしゃべりに眉をひそめることもあれば、また逆に、クリックが「大事な時期なのにテニスなんかして」とワトソンを非難がましい目で見ることもあったという。こういう人間くさい部分を特に隠し立てもせずに描いているところがとてもおもしろい。

いまではみな二重らせん構造を当たり前と思っているが、当時ポーリングなどは三重らせんと考えていたくらい、不明なものだったそうだ。それを二人は解明したわけだ。その解明の仕方として、モデルを先に作ってそれを事実と照合させるワトソンやクリックの方法と、事実から何かをゆっくり引き出そうとしたフランクリン女史の態度が対照的に思えた。研究の態度として、一種の奔放さから自分で想像的(創造的)なことをひねり出す「やわらかい」過程を通れるこういう二人みたいな人こそ、何か最終的には偉大なことを成し遂げるという感じはする(いわゆるガリ勉は、本来学者に向いていないのだろう)。彼らの場の空気みたいなもので、巻末の登場人物の業績なんかをみていると、彼らの周りにいる人々はことごとくノーベル賞をとっているようである(ポーリングも別の業績でとっている)。まるで灘や開成では東大進学が当たり前みたいなノリだ。

ワトソン=嫌な奴
ノーベル賞受賞者の中でもこれほど本質に関わらず受賞した人間も珍しいのではないだろうか?
最も恩恵を受けたロザリンドをここまで見下すと言う事は穿った見方をすれば、彼女への嫉妬が
本書を書く最大の動機だったのでは?と思わずにはいられない。本来受賞に値する人間がクリック、
シャルガフ、ロザリンドであったと言う事をこの本は図らずも露呈してしまっている。その意味で
星は六つあげても良い。ワトソン君、一番嫌な奴は君なのだよ。

はじめて知った科学者の世界
いつも当たり前のように見ている、あの二本の帯が螺旋状にねじれているDNAの構造をときあかすまでを、当のワトソン博士が、生き生きと綴る。想像以上に人間的で、予想を排したフェアプレイで、ライバルたちが研究に挑む姿は、下手な小説の数倍も面白い。科学の苦手な文学青年にも少女にも、ぜひお勧めしたい。
それにしても、今の研究だったら、CGグラフィックを使うのだろうか、最後にいまの構造を思いついたワトソン博士が、それをかたちにするために、模型ができるのを何日か、今か今かと待っているのが、何とものどか。
若干25歳であんな偉業を成し遂げた彼に嫉妬を覚えつつも、オックスフォードやケンブリッジの描写も旅行で訪れた、かの地を思い出させ、イギリスの香りをも楽しませていただいた。




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